吉野へは「青の交響曲」で

神戸大阪方面から吉野に行くなら、青の交響曲に乗ってみてほしい。

オリエント急行をモデルにした観光列車で、格安(乗車券+730円)で乗ることのできる近鉄列車だ。

(列車や車内の写真は2022年のもの)

桜が満開の季節。平日午後の吉野行きは乗客の8割が外国人だった。薄暗い車内に西洋風ランプが灯り、外から見ているだけでテンションが上がる。(ヨーロッパ人にはよくある風景かもしれないが、日本人はこういうロマンチックなのが大好きなのだ)

乗車時には音楽が高らかに鳴り響く。旅の特別感が増し、優雅でウキウキした気分で車内に足を踏み入れる。

席はランプのある席が雰囲気が良くてオススメだ。一人乗りならば進行方向の一番前の席。これは特別な席で、吉野行きの片道でしか売られないそうだ。かつてコロナ禍でガラガラの時にたまたま特別席に座れたが、本物のオリエント急行に乗っているような気分だった。(ウェブサイトから席を指定して予約することができるので、一度狙ってみてほしい)(ちなみに3号車の一番前の車椅子席にはランプは無かった)

発車後15-20分くらいから、周囲が緑に包まれてくる。ここからは2号車のラウンジで過ごしたい。(桜の季節には発車後すぐにバーカウンターが混雑するので、発車前から利用するのも良い。吉野は意外と近く、ラウンジが利用できる時間は案外短い。)

今回は吉野の地酒飲み比べ、大和肉鶏の燻製、ケーキセットを注文した。

日本酒飲み比べに付いてくるきゅうりのキューちゃんみたいなやつ、これが非常に酒に合う。控えめに言って最高だ。

続いてスイーツを頂く。ここのケーキは期間限定で入れ替わるのだが、いつ食べても上質な味で外れが無い。

ラウンジで木漏れ日に包まれながら食べるスイーツは格別だ。豪華な木彫りの装飾とシャンデリアのようなライトに囲まれ、柔らかなピアノのBGMが流れている。優雅な気分は留まるところを知らず、ヨーロッパの貴族にでもなったようだ。青の交響曲は、本当に何回乗っても素晴らしい。(これで特別車両料金はたった210円というところが恐ろしい)

ラウンジ席を独占するのは良くないと思い、しばらくして自席に移動したが、1.3号車は音楽が鳴っていないのはかなり残念だ。音楽の有無で気分が全く違う。ずっと2号車のラウンジで過ごしたい。もしくは全車両でBGMを流してほしいものだ。(後にラウンジが空いていたので再度移動。ここで食べるスイーツは何故こんなに美味しいのだろう……)

1時間程度で吉野に到着する。吉野の桜については次の記事で。


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